支援制度をわかりやすく探せて受給できそうな金額の見積りも行うアプリ「支援みつもりヤドカリくん」をサービス提供している一般社団法人防窮研究所(本部:京都市北区小山上総町、理事長:白取耕一郎)では、2024年1月1日の能登半島地震の発生後から、シビックテック袖ケ浦、proj-inclusiveなど、ITエンジニアをはじめとする市民有志と連携し、令和6年能登半島地震の被災者に向けて、行政などで対応している支援制度を探せるアプリ「災害支援ナビゲーター」の能登半島地震の支援制度対応版を緊急に共同開発、シビテック袖ケ浦のHPからアクセスできるように2024年1月28日に公開しました。
アプリ「災害支援ナビゲーター」は、ダウンロードやインストール不要で、無料で誰でも利用可能です。スマートフォンやPCのブラウザから簡単な質問に答えるだけで、被災者の方が自分の住んでいる自治体において受けられる可能性が高い支援制度とその窓口が紹介されます。
生活再建に向けた制度を中心にした連携アプリ「支援みつもりヤドカリくん」は現在開発中ですが、能登半島地震の支援向けに改修しました。「災害支援ナビゲーター」経由でアクセスして、被災関係以外の生活支援に関する制度について、自分が受けられそうな支援やその金額を調べることもできます。
▼検索可能な支援制度と窓口
主に国、県、市町村の支援制度と市町村の窓口
▼「災害支援ナビゲーター」へのアクセスhttps://civictechsodegaura.org/noto/
▼「支援みつもりヤドカリくん」へのアクセス
https://shien-yadokari.netlify.app/
【注意事項】
これらのアプリはあくまで行政の窓口に行く前に参考情報を提供するものです。紹介された制度が100%利用できることを保証するものではありません。なお、アプリはボランティアグループが自治体ホームページをボランティアが目で見て手作業でデータ化しております。また、開発段階にあるものを、緊急性を優先させて公開しましたので、次のような制約があります。
・簡単な質問で受給資格を判定するため、表示された制度を必ず利用できるわけではない
・日々刻刻と更新されるホームページの情報をすべては反映できていない(1週間に1回程度の頻度で更新予定)
・言語対応は日本語のみ
「災害支援ナビゲーター」および「支援みつもりヤドカリくん」で探せる支援制度は今後も継続的にアップデートしていく予定です。
アプリが被災された方々が行政の様々な支援制度につながることを少しでも容易にでき、生活再建に一歩でも近づく一助となればと考えています。
2023年の豊かな「おたがいさま」社会をつくることをミッションに設立した一般社団法人防窮研究所は、2024年9月17日[月]に埼玉県富士見市と「生活困窮の予防と深刻化防止に関する協定」を締結しました。
この協定は防窮研究所と富士見市が相互に連携・協働し、富士見市に暮らす方々が生活困窮に陥るのを未然に防ぎ、地域で経済的、社会的に安定した生活を送ることができるよう、生活困窮の予防に関する教育及びデジタル技術等を活用した生活困窮者の早期発見を基盤とした、防窮活動の推進を図ることを目的としています。
市役所で開催された締結式で富士見市の星野光弘市長は「これまで生活困窮で苦しむ子供達への対策など、富士見市は独自に部署を設立して取り組んできましたが、生活困窮対策は部署を越えた対応が必要だと感じていました。防窮という考え方を取り入れることで、生活困窮に陥る前に防ぐ対策であったり、役所の窓口に相談に来るのは恥ずかしいことと考えて隠れてしまっていた生活困窮者を助ける効果を期待しています」と語られました。
防窮研究所としては、市の生活支援策を市民が簡単にアクセスできるアプリの開発・提供や、子供を含めた広い世代に対しての防窮訓練の実施など、これまでの研究を社会に実装していく予定です。
今回、防窮に関しては、自治体と協働していく日本初の取り組みとなり、今後全国の自治体から要望があれば、富士見市での経験を生かした連携を視野に入れています。
●富士見市のホームページに掲載された締結式
https://www.city.fujimi.saitama.jp/kenko_fukushi_iryo/03fukushi/boukyuukyoutei.html
「防窮(ぼうきゅう)」をテーマにして、自分や大切な人を生活困窮から守れるようになるために、産官学民の関係者が初めて集った「防窮サミット2024」は2024年8月23日[金]に東京・代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。
冒頭、来賓として挨拶に立った一般社団法人グラミン日本の百野公裕理事長が、貧困解決の方法について具体的な数字を交えて紹介、また同じく来賓として登壇された埼玉県富士見市健康福祉部福祉政策課の渋川勉様からは、防窮に対する行政としての期待についてお話しを頂きました。
サミットの第1部では6団体(proj-inclusive、一般社団法人防窮研究所、防窮研究会、一般社団法人行動アシストラボ、ライフリテラシー、大谷大学白取プロジェクト)から、防窮に関連する活動について報告があり、産官学民の幅広い経験から防窮という概念の重要性について再認識することが出来ました。
第2部では10代の学生から60代の社会人を含めた幅広い年齢層の参加者が5つのグループに分かれてワークショップを行いました。防窮研究会が作成中のロジックモデルを参考にしながら、今後防窮を社会に浸透させるためにはどのような活動案が考えられるかをグループごとに意見を出し合い、提案をグルーピングしてグループで発表を行いました。特に学生からは若い世代への普及では時代に即したガジェットを利用した斬新なアイディアがあり、幅広い年齢層や職種でのディスカッションによって、防窮活動の未来への展望が創造できたと思います。
防窮サミット2024は防窮研究所も主催団体として参加しました防窮サミット実行委員会が主催しました。実行委員会のメンバーは、それぞれ本業があるなか手弁当で準備作業を行いました。初めてのイベント開催で運営面では至らない点があったと思いますが、関係者がリアルに集うことにより活発な議論が生まれ、新しいアイディアが創出され、防窮を未来に繋げていけるきっかけになると感じました。
今後も防窮に関して、関係者が一堂に会するイベントを開催していく意義は大きいと思いますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
2024年8月23日[金]13時から、東京渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターにて、「防窮サミット2024」を開催します
『防窮サミット2024』を防窮サミット実行委員会(主催:proj-inclusive、一般社団法人防窮研究所、防窮研究会、大谷大学白取プロジェクト 後援:グラミン日本、社会福祉法人はばたき福祉事業団、恒健社、一般社団法人行動アシストラボ、ライフリテラシー)として、東京渋谷区代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターで開催致します。
防窮サミット2024では、防窮に関して活動している団体の紹介と、今後の防窮活動と普及に関してのパネルディスカッション、参加者同士の交流を行います。
●防窮サミット2024への参加申込はPeatixで行えます。
https://bokyusummit2024.peatix.com/view
2024年6月8日[土]「都知事杯オープンデータ・ハッカソン募集イベント」にアプリ開発チームが登壇!
2023年の都知事杯オープンデータ・ハッカソンで最優秀賞を受賞したproj-inclusive × 一般社団法人防窮研究所のアプリ開発チームが6月8日[土]14時からオンライン開催される今年の募集イベントに登壇します!
開催後はYouTubeで動画視聴可能です
一般社団法人コード・フォー・ジャパンの主催する定例ハッカソンであるSocial Hack Dayを中心に活動する、ITエンジニアなどの有志集団。Slackチャンネルには178名が登録している(2023年10月時点)。代表は防窮研理事長の白取耕一郎。
必要な人が支援につながれるためのアプリ「支援みつもりヤドカリくん」の開発などを防窮研と連携し行っている。
2023年10月27日[金]NHKの朝のニュース「おはよう日本」で活動の一端が紹介される。
proj-inclusiveと共同で出場しました都知事杯OpenDataハッカソン2023では決勝で都知事杯(最優秀賞)を受賞しました。関係する皆様方に心より感謝申し上げます。
決勝の様子はYouTubeでも御覧頂けます。
詳しくは、東京都の都知事杯ハッカソンサイトを御覧下さい。
https://odhackathon.metro.tokyo.lg.jp/
2023年10月22日の決勝で都知事杯(最優秀賞)を受賞!